「ジブリの仲間」になりたいかって、それはなりたいよ。
前回の記事を書こうと思ったのは就活を終えてしばらくした10月、『何者』を観た時でした。
今回書こうとしている記事は、就活がまだ終わらない、6月下旬に買ったまま積ん読されていた本についてです。
ところで、私はジブリが好きかと聞かれると、大好き!と言えない日本人です。
だってジブリが好きなのって当たり前すぎて、生半可な気持ちで言えなくないですか。
平成生まれの私たちは、気付いた頃にはジブリがいたんです。
魔女宅のジジって可愛い!黒猫にはジジって名前がいいなあ。
小学6年生で作った木彫りのオルゴール、イメージは天空の城のラピュタ。
お風呂でこっそり、
「千だっ千がいるぞ!」(千と千尋の神隠し、カエル)
「ソフィー 火が消えちゃうよう」(ハウルの動く城、カルシファー)
って声真似をしてみたり。
家族もみんな好きだから、みんなで観に行く。今年のジブリはなんだろうねと友だちと話題にする。
そうやって過ごしてきた私たちは、ジブリが好きなことは当たり前。なんとなく、大好き!と言えないんです。
それで、『ジブリの仲間たち』を初めて書店で見た時は
嫌い嫌いも好きのうち、と誰かに指差されても言い訳できないような気持ちになりました。
悔しくて見ていられなかったのです。
素直に好きと言えないのに、見たら買ってしまうのがわかっていたので。
だって、タイトルが『ジブリの仲間たち』ですよ。
買って読んだら、それだけで仲間になれるような気がするじゃないですか。
「ジブリの仲間」になれるものなら、なりたいに決まってるじゃないですか。
と、なんだかんだ言いつつ買うことにしたので、
(まさか掘り起こすことになるとは。)
文中でも「仲間」という言葉を用いている鈴木さんのことですから、
きっと鈴木さんが付けたタイトルなのだと思います。
いや、こうまで単純に誘導されているのだから、そうであってほしい。笑
ジブリがとなりにいるのが当たり前だった私たちは、
どうやってジブリがそこに辿り着いたのかを意識したことがありませんでした。
でも、私がこれからやりたいと思っているのはそういう仕事です。
満を持して読むことにしました。
こうしてブログを書き始めたということは、少なくともそれだけ鈴木さんの話が面白かったということに他なりません。
続かなかった