縁猫〜縁側で猫と暮らしたい〜

漫画・本・映画等好きなもの・気になることについて書き留めて共有する場がほしいなあと開設しました。将来は書斎と縁側のある家で猫と暮らしていたいです。

映画「LA LA LAND」観たよ。


夢追い人のための映画で

夢を見るための映画で

夢がある映画でした👏🏻👏🏻👏🏻

 

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初めから言い切りたい。

 

「これは、ロマンティックであり、

ドラマティックであり、

ひとつまみの現実が添えられた映画。」

 

この映画の賛否が別れるのは

そこにポイントを置くかではないかと思う。

ミュージカル映画って、

より音楽など付随するものに

質が求められる印象。

 

そして私は、そのひとつまみこそが

夢を追う人へのエールに思った。

 

「ドラマチックで何が悪い」

劇中の台詞、拾いました。

 

それでは本編へ。

 

オープニングを観て

「あーミュージカルだ」と思ったのも束の間、

夢の頂を目指すひたむきな歌詞と

明るく賑やかなパフォーマンスに

拍手を抑えるのが一苦労。

 

あんなに大規模な場所と人数、

映画とはいえよく形になるなあと

すでに夢を見ているよう。

 

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私は夢を持つことが好きで、

持っている人が好きで、

それを応援することが自分の夢だと

そう感じてきました。

 

私の夢は、漫画を中心とした出版物

およびその作家さんたちの応援です。

これまで自分を支えてくれた

作家さんと作品がまた誰かを支え、

愛されるように尽くしたい。

 

夢って口に出すと陳腐で儚いです。

そんなものを持っているのも、

人に示すのもエネルギーを使う。

 

だからこそ、夢を抱いて前を向く人たち、

夢のために何かを手放す覚悟を持つ

ミアたちに惹かれてやまない。

 

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物語は、彼/彼女がお互いの夢を

大切にした顛末。

彼女は彼の夢を応援していたから

彼とケンカをして、

彼は彼女の夢を応援していたから

彼女を見送った。

 

ラストの微笑みが意味するものは

各々で解釈するのがいいと思うけれど、

「良かったな/良かったわね。ずっと愛しい人。」

…そんな台詞が入るようでした。

(なんて恥ずかしい)

 

忘れられない大切に思える人がいる、

ということをとても素敵に思えたのです。

夢を掴むために手放すことを

後悔しないでいられる気がして。

観る人によって違う反応は、

映画の面白さのひとつですね。

 

さて、

 

ライアン・ゴズリング演じるセバスチャン。

ピアノを弾き切った努力に拍手を送りたい。

それが確かにピアニストの音ではない?と

感じさせるものであったとして

(素人の耳でさえなんとなくわかる)、

それは努力を惜しんだ結果ではない。

 

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この映画には、彼の演技と歌とダンス、

それに加えてピアノが必要だったのだ。

全てがパーフェクトだったら良かっただろう。

しかし、それを期待することと

ミュージカル映画としての価値は、

噛み合っていないように思うのです。

 

誰がピアノも極めてダンスも極めて

歌も極めて演技も極められるの?

ほんとうにそれを要求してるの…?

一回ちょっと、4足のわらじで

頂点とってもらえますか、と。

 

そして、

 

エマ・ストーン演じるミア。

彼女がとった行動はとても女優めいていた。

役を取るためにパーティに行き

それなのにジャズ男と付き合い、

楽しく過ごしていたものの

自分の夢のために別れる

そして自身は幸せな家庭を手に入れる。

その堅実さがとても女性的で清々しい。

 

私は予告映像から彼女に首ったけだったので

とても恵まれていたと思います。

ヒロインに惚れ込めるのは映画の大事な要素。

 

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彼女の歌った最後の歌が脳裏に焼きついた。

 

「反逆者たちよ 小石から生まれるさざ波を集めましょう 画家に 詩人に 役者たち」

 

ちょっとした狂気から始まるインパクトが

世界を色づかせ面白くする。

ずっと、ずっとそう思って生きてきた。

 

この映画が評価されたのは当然だ。

その理由を、前評判に文句を抱いた人は

考えてみてほしい。

 

始めに評価するのは基本的に、

映画を観てきた人、作ってきた人、

何かを生み出してきた人たち。

 

ミアやセバスチャンのように

夢を見てきた人たち、

小石を投げてさざ波を起こそうとしてきた人たち、

そんな人たちが共鳴したからこその評価なのです。

 

と、想像のお話なのですが。

 

個人的なお気に入りは、

二人が3度目に出会った月夜のミュージックシーンに

口笛が入るところでした。

聴いていて楽しいんですよね、口笛。

 

目にも耳にも楽しいミュージカル映画

劇場で観なくてはならない、

と思う体験としては十分でした。

いや、十二分でした。

ドルビーアトモス(音響に力を入れたシアター)

で観るのもおすすめです。

 

賛否両論は当たり前、映画は娯楽でエンタメ。

私は観て楽しめればそれでいいタイプです。

だって映画は大衆のものだもの、

知識のあるないに関係なく愛されてほしい。

 

「すべての事業の対象は大衆であり、

どんな仕事の末端も大衆につながっている。」

という東宝宝塚歌劇団の創業者、

小林一三さんのお言葉を知って以来

娯楽とはそうであれと思っているのです。

 

とはいえ、批判的な論評は結構好きです。

批判こそ映画への想いがあるし

知識が置かれてる。

なるほどなあーと自分の無知さを恥じ、

逆に言えば多くのことを楽しめると

少しハッピーさを感じる。

 

しかし、ストーリー展開としての

ミュージカルの限界に非を打ったり

ジャズやピアノやなんだが

足りてないと不満に抱いたり

主演の好みは仕方ないとして。

 

夢を見たくなる映画を観て、

後押しされてみませんか?

 

夢追い人が大好きな私は、

この映画で少しでも夢が増えたり

継続されるといいなあと思ったのでした。

 

明日にはまた、新しい一日が始まるのだから。

 

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おまけ①:オザケンの曲がハマる

 

友人がオザケンこと小沢健二さんの

「流動体について」

とのシンクロがやばいと教えてくれました。

 

ちょうど公開日のMステに出ていたので

確認してみると…やばい。

 

https://youtu.be/hkMVXiKQNM8

一応YouTubeのティーザー映像がこちら。

あまり聴けないので、

歌詞を読むことをおすすめします。

 

http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=k-170301-247

うたまっぷ仕事早い。

 

おまけ②:やっぱり衣装が素敵

 

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